7月30日最高気温26度
木曜日の23時、7月なのに長袖を着てる少しおかしな夜。
ちょっと外を歩いてるって言っただけなのに、会いたいなんて伝えてないのに会いに来てくれるみたいな。
ラジオで流れてる歌を聴いて、初めて聴いた知らない歌でも声だけで誰だか分っちゃうみたいな。
寝巻きにボサボサの髪の毛で「髭剃るの忘れた」って目を合わせてくれない。
「明後日には8月なのに涼しいね」って歩いて歩いて歩いた。2020年、7月30日。
ブランコの椅子と地面の近さにびっくりしたり、孵化したばかりの真っ白なセミを見て感動したり、街を車でまわって猫に餌をあげるおじさんを見つけたり。
こんな時間、何の意味もないって思ったけど、意味のあることってつくづく疲れる。
正直、手くらい繋ぎたくてちょっとわざと近寄った。
何の意味もないからできた、そんなことも。
なんとなくきっとまた会えるって思って、バイバイはあんまり嫌じゃなかった。
お菓子工場の隣にある小さな自販機でミルクティーを買っていて「ミルクティーなんて飲むんだ」って言った
「いつもは買わないけどね、ジュースよりはカッコつくかなって」って笑ってた
こんな話誰にも言えなくて、誰にも言わなかったら寝てる時に見た夢と同じになる気がしてただ書いてみて。
でも小さい頃つけてた夢日記は途中で怖くなってやめた。
この日記も、だんだん怖くなっちゃいそうでやだな。